呼吸困難の栄養学的治し方
身体全体に響くほどの強い動悸(脈拍120以上)はカリウムとリン不足が原因なので、それを摂取する。低血糖でも同じ事になるが、カリウムとリンが不足している状況での糖分の過剰摂取は、リフィーディング症候群や呼吸商の増加を伴うため注意する。
*最初病院で運ばれた時から1ヶ月ほどは身体全体に響くほどの強い動悸と頻脈(脈拍120以上)があったが、カリウムとリン摂取後は呼吸困難が治っていないにも関わらず、身体全体で感じる程の強い動悸はなくなり、動悸を身体で感じるという芸当もできなくなり、心拍数も100以下(90台)になる。
鉄欠乏性貧血によって、身体全体の酸素運搬能力が低下し、呼吸困難をきたす事はある。
私の場合でも、鉄欠乏性貧血を治したところ、少ない空気(上気道閉塞は治ってない)で身体全体を維持できるような感覚になった。これは呼吸管理上でも凄い重要な事である。
*上気道閉塞感は確かに残っているが、鉄分摂取後は、明らかに首の閉塞感は何%かは落ちている。これはカリウムとリン摂取でも見られなかった現象だ。
「声帯機能不全」という病気があることを知りました。
自分の意志とは関係なく声帯が閉まり呼吸困難を起こす病気です。
喘息と間違われやすいので、こういう病気もあるということを喘息患者は覚えておいたほうがいいと思います。
声帯機能不全による呼吸困難は存在するが、私は最終的にカリウムとリンの不足を補い鉄欠乏性貧血を治したところで、少ない呼吸でも身体全体を維持できるようになったため、呼吸困難がある程度解消された。
*私の声帯機能不全では、呼吸が完全に動画のようになっていた。(1分12秒から)
ヒステリー球(咽喉頭異常感症)も喉頭痙攣も声帯機能不全も全て同じである。
ここまで解消されるなら低カリウム血症と低リン酸血症と鉄欠乏性貧血を見つけた努力は無駄ではない。こういう症例も呼吸困難にはあると知るべきである。
この人は、最初からフェチリン値を血液検査して、鉄欠乏性貧血と診断されたそうだが、"最初から"フェチリン値を血液検査してくれること自体が稀である。こいつは運が良かっただけ。
私など何回血液検査をやっても普通の血液検査ではフェチリン値など測定されない。検査自体はとても簡単なものなのに検査項目にすら入れない。これのせいで医療費を何円使ったか分からないし、潜在性鉄欠乏性貧血の人間は沢山いそうだから、検査項目に加えるべきである。
首凝り(上気道閉塞)を動物性タンパク質で治せる可能性がある。
鉄欠乏貧血はまだまだ治らないけど、糖質制限して、その分、動物性タンパク質の摂取増やしたら、食後の眠気、肩凝りの改善、何よりどんなに自転車乗っても落ちなかった体重が10kg近く落ちた。
— UtanoCimaCafe(゚Д゚) (@UtanoCimaCafe) 2013年10月29日
*後で知ったが、鉄欠乏性貧血には、喉頭粘膜萎縮による固形物の嚥下困難があるらしい。つまり首の違和感やヒステリー球も全て鉄欠乏性貧血が原因ということだ。
呼吸管理②
【換気不全の分類】
A 換気量の減少
1 換気中枢の機能不全
薬剤性(鎮痛薬鎮静薬の過量)
先天性(先天性中枢性低換気症候群、新生児突然死症候群?)
後天性(脳欠陥障害、脳腫瘍、頭部外傷)
2 神経伝達障害
頸髄損傷(外傷、腫瘍など)
前角細胞障害(筋萎縮性側索硬化症、ポリオ)
変性疾患(ギラン・バレー症候群)
横隔神経障害(外傷、腫瘍、術後など)
3 呼吸筋障害
薬剤性(筋弛緩薬投与)
筋疾患(筋ジストロフィー、多発性筋炎)
神経筋接続障害(重症筋無力症、ボツリヌス症、破傷風)
電解質異常(低リン酸血症、低カリウム血症)
呼吸筋疲労(喘息の重積発作、COPDの急性憎悪)
4 胸郭の異常
可動性の低下(脊髄側湾症、重度の気胸や胸水、胸膜肥圧、高度肥満)
剛性の消失(重度のフレイルチェスト)
B 気道の障害
1 上気道閉塞
気道異物、腫瘍、クループ、喉頭痙攣や浮腫、睡眠時無呼吸
2 抹消気道閉塞
喘息重積発作、COPDの急性憎悪
C 死腔換気の増加
1 高い換気血流比
ARDS、重度のCOPD
2 外部での死腔付加
不適切な呼吸回路など
3 肺血流の減少
ショック、心肺蘇生時、過度のPEEP付加、肺塞栓症(代償機転の換気量増加が不十分な場合)
D Co2産生量の増加
1 炎症、代謝亢進
発熱、敗血症、広範囲熱傷
2 肺活動の亢進
痙攣、ふるえ、不穏状態
3 代謝異常
カロリー(特に糖質の増加)の過剰投与による呼吸商の増加を伴う場合
以上のように呼吸不全には様々な病態が含まれているが、人工呼吸の適応は酸素化能の低下と(肺胞)換気低下の場合である。肺自体に病変はなく、治療に速やかに反応する二次的な呼吸不全、たとえば、高度の上昇に伴う吸入酸素濃度の低下、気胸による呼吸不全、貧血による酸素運搬能低下などのように、吸入酸素濃度の上昇、脱気、輸血などの治療によって直ちに改善する場合は、それらの治療を行うことによって、呼吸不全は速やかに改善され、人工呼吸器の適応となる場合は少ない。また、麻酔薬などの遷延による換気不全、舌根沈下も拮抗薬や一時的な呼吸管理のみで改善される。
しかし、それ以外の換気不全や酸素化不全の患者では、その改善に時間を要し、呼吸不全が生命を脅かすこととなるため、対症療法的に人工呼吸が使用される。
【微量元素とビタミン】
血清リン濃度と最大吸気圧との間に相関がみられ、呼吸不全患者の栄養管理にはリン濃度を正常に保つことは重要である。ビタミンA欠乏が肺実質の傷害とⅡ型肺細胞の機能障害をきたすとされており、ビタミン類特にA、E(サーティファクト合成)の適切な投与が必要である。
栄養管理は比較的地味な仕事であり、呼吸管理においても、「不足すればよくない」程度がおおかたの認識ではないかと思う。しかしより優れた栄養管理は呼吸不全患者の治療により優れた結果をもたらす呼吸管理上不可欠なものである。
呼吸管理
説明
内容(「BOOK」データベースより)
呼吸管理法は近年格段の進歩を遂げた。本書は本邦初のこの方面の知識・技術全般について纏った本である。呼吸管理を実践する医師・看護婦・臨床工学技師の方に必ずや一助となるだろう。
内容(「MARC」データベースより)
さまざまな人工呼吸器の導入、日本呼吸管理学会の成立などにより、近年格段の進歩を遂げた呼吸管理法。専門的な識見を持った執筆陣による、呼吸管理法の知識・技術について全般的に纏めた初めてのテキスト。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
奥秋/晟
福島県立医科大学名誉教授
窪田/達也
自治医科大学名誉教授
武沢/純
名古屋大学医学部救急医学
丸川/征四郎
兵庫医科大学救急災害医学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)